私の学部(外国語学部)のほとんどは留学をしていました。
ではなぜ私がインドに留学せず休学したのかをまとめてみました。あくまで自分の経験であり、留学を批判するものではないです。
ちなみに私の休学期間は3年生の秋学期から1年間です。(休学中の詳細はまた別ページにてまとめます)
この記事でコロナのために先行きが不安な学生さんに少しでも希望を持つきっかけになってもらえればと思います。
目次
世界青年の船に乗りたかった
内閣府が主催する青年交流事業の世界青年の船を聞いたことがありますか?
私は内閣府の中国との交流プログラムに参加した友人に強く勧められました。
彼が目を輝かせながら強く言っていたのは
・とても面白いコネクションが作れる
・旅行にはない楽しさ
・意見の交換に最適
・地元の産業や文化のPRもできる など
最初は世界青年の船の存在を知らなかったのですが、「世界10か国からの参加」、「豪華客船」という言葉に惹かれ、単純な自分はこちらの方が興味深いと思いました。
30歳以下が参加できる魅力的なプログラムで学生でも参加できる価格だったのですぐに行くことを決意しました。
この決意の後、偶然にも寄港地に「インド」が含まれていた事やここで築いた人脈が膨大でもその後も様々な活動につながりました。後に私とは別の形でインドにインターンシップに行っていた船の友人もいました。
第1の留学しなかった理由はこの船に乗っていると時期的にインドへの1年留学はできったためです。
インドに留学した先輩のほとんどが授業が頻繁に休みだったと言った
これは最初の1人、2人だけだと思っていました。また、この数年で留学のスタンダードが少し変わった(国立の大学に留学する制度ができた)ので変化はあるかと思ったのですが、そんなに変わらなかったよう。
SNSで書いていた人もいれば、直接話してくれた人もいました。(←聞けば教えてくださった)
そして現地でマンツーマンレッスンを受けていたり家庭教師を付けている人もけっこういました。
また、授業がほとんどなかったので習い事に行っていたという人もいました。
留学中の情報がなさすぎる
注:私が検討したのは3、4年前なので状況が変わっていたらすみません。
私が2年生の時は最低限の時間割などの情報なしで何を信じて行けるのか?と思っていました。
もちろん、留学していた先輩に聞くのも大事ですが、公開された情報がほぼないのは少し不安でした。というより興味がわきませんでした。
いくら先生が進めてくださったとしても授業内容の検討できる公けの情報なしでは行けないと思いました。
結局、休学後、交換留学という名前ではあるが、それだけでは単位を取り切れないので補うために5年間在学になるシステムだったことを知りました。
また、先生全員が進めているものでもなかったみたいです。
インドに行ってまで教室でヒンディー語を勉強することが嫌だった
当時、私は教室でヒンディー語を学ぶことには正直、疲れていました。
文学中心。ヒンディー語の古い単語を言えばほめられる空間。
これで自分はいつ、実践できるのかとぼんやり思っていました。
せっかく現地で生活するのであれば、別の目的でどっぷり生きたヒンディー語に触れたいと強く思いました。
働くという環境を見てみたかったのでインターンシップを探しました。(←結局はボランティアのような形になったのですが)
英語留学とは意味が違う。私が知っているヒンディー語は教室の中と外で言語の使われ方が違うと思ったのです。
留学だけがインドに行く道ではない
私はインドのあるNGOに行きました。
私の場合、世界青年の船を通じて出会った方にインターンシップ先を紹介してもらいました。その方の知り合いとのことでした。
そこには多くの外国人がworkwayというサイトを使ってきていました。
彼らはボランティアやインターンシップをすることで安価で長期間インドに滞在し、自分の個性を磨いていました。
バックパッカーとも、ツアーとも、整いきったボランティアとも少し違いました。
残念ながら調べるとそう簡単に学生にとって良い情報に出会うことができません。
学生には高すぎるボランティアやツアー。
酷評しか聞かない○○でのインターンシップなど。
学生としてインドに関わるにはある程度の主体性が必要
学生としてインドに行く場合、仕事で行く人に比べて目的が曖昧になりがちです。私自身、そうでした。
欧米やヨーロッパであればかっこよさげな交換留学も語学留学もインターンシップもたくさん日本語のサイトで見つけられます。
ただ、残念ながらインドではそういうわけにいきません。
ビジネスの経験はないので分かりませんが、学生は受け身になったら止まります。
ヒンディー語専攻に限ったことではないとは思いますが、とりわけ主体的になる必要があります。
先輩が留学に行っていたとしてもそれが自分のスタイルに合うのかは考えなくてはなりません。例えば私はインドでヒンディー語の座学は無理でした。
それでも学生にもインドに行って中長期滞在する方法はいくつかあります。
情報がありそうな聞けば先輩は答えてくれますし、誰かを紹介してくださるかもしれません。調べれば出会えることもあります。ただ、何が自分に合っているかは自分で判断する必要があります。
インドに行って大変な目に合って文句を言いまくったとしても、どこでもいいからすぐ行ける方法で行こうとした自分の責任も問われるのです。
とりあえず、インドに行ってある程度のヒンディー語を習得する事が目的であればそのなかでもう一歩、考えてみてください。
日本の就職活動で留学という言葉がもつ謎のパワー
これも残念ながらこれを感じる方もいるかもしれません。
日本の就活制度を見ているとこの留学という言葉に謎のパワーを感じるからです。
「インドで留学されてたんですね」と言われるか
「インドで何されたんですか?」の言葉に迷うのです。
本来、どちらもそこで何をしていたかが大切なのですが、説明会にもエントリーシートにも「留学経験者」とか「留学経験の有無」とか簡単にその言葉をまき散らしてあります。
留学という言葉のカモフラージュでなんだかもっともな感じがするのです。インドでの留学について全く見たことも聞いたこともない人からしてみれば
「インドでしっかり勉強した人」と
「インドでふらふらした人」に分かれ兼ねません。
ここでも本当に自分の経験したことを説明して人事の方に理解されれば御の字。理解してもらえない覚悟もしておくべきです。
また理解しようともしない(=反応が薄すぎる)方とはお互いにとっての省エネのためにアピールを辞めても良いでしょう。
「留学」という言葉で有利になろうという考えは「阪大」とう名前で前に進もうというのと似ています。自分のステータスをアピールしたいのか自分自身をアピールしたいのか大切だと思います。
当たり前ですが結局、留学しても何を経験したか聞かれます。
ただ、自分の身の事となるとステータスの保険が欲しい人も少なくないようです。ステータスを可能な限り揃えておくのも良いですが、それが目的になっては本末転倒です。
留学経験がなく、インドに行ったとしてもしっかり聞いてくれる方はたくさんいらっしゃいます。
留学以外の選択肢も選べる環境
留学が良いか他の形が良いかを決めるのは自分です。
伝えたいことは選択肢は一つではないということです
今、コロナで急に予定変更を迫られた人もいるかもしれません。
ただこのチャンスがなくなればインドに行くことは無理と決めつけず、前向きに考えてほしいと思います。
私たちがインドに行く方法は1つではありません。
私は身近に外国人留学生がたくさんいました。
彼らの中には日本に来るには政府の奨学金制度で旅費や授業料、生活費を免除してもらえるプログラムしかなかったという人が何人もいました。そうです。日本より生活水準の低い国から日本に来るには1つしか道がないと言っている人もいるのです。
そういう人たちの場合、日本の大学でどんな授業があろうと関係ありません。学生として日本に来て文化に触れたいのであればとりあえず来れる方法で来なくてはいけません。
ただ、私たちは状況が違います。少なくとも留学を検討していた人であれば、旅費とその1年間の学費を家族の助けがあってもなくても何とか用意する予定だったのでしょう。
複数の選択肢から選ぶことができるのです。
留学がなくなったらもう行く方法はないわけではありません。
ぜひ、その特権を活かしてぜひ有意義なインドでの時間を過ごす計画をたててみてください。
それはきっと学生中にも社会人になってからも挑戦できる道になるはずです
[…] 私は以前「私が休学してインドに留学以外の方法で行ったわけ」というブログにも書いたのですが、世界青年の船に乗船しました。 […]