ヒンディー語

インド人に「お前」と言われたら考えてほしいこと

投稿日:2020年7月14日 更新日:

今までに日本語学習者のインド人に「お前」を使われたことはありませんか?特に男性に聞きたい!

私のパートナーは日本語が分かるアゼルバイジャン人です。

彼はこうぼやきました「インド人のある友達はいつも私に対してお前という

この一言から二つの事に気付きました(笑)

1、インド人の友人は友達を意識した名前以外の呼び名として「お前」を使っているということ

2、アゼルバイジャン人の彼は自分の言語に2人称は一つしかないため彼の意識が理解できないということ

ヒンディー語の3つの2人称

1、आप(aap)  あなた (丁寧な言い方)

2、तुम(tum) 君、お前(親密な対等な関係の人に使われる)

3、तू(tu) お前、あんた、手前                    (ごく親しい関係の中で目上の人から目下の人に対して使われることが多い)

ここで気付いて頂きたいのはヒンディー語では日本語と同じように相手によって呼び方を変えるということです。

では少し細かく見ていきましょう。

ヒンディー語の二人称は1つ目のaapはともかく、2つ目と3つ目の差がつけにくいです

私はレッスンではtuは自分から言わないことが無難ですと言ったり、あまり使いませんとお伝えします。

なぜなら、自分自身、ヒンディー語を習った時に同じように習ったからです。そんな悪い気持ちにさせるかさせないかのきわどいものは避けましょう

ただ、映画などを見たり、インド人同士の会話を聞いてみるとけっこう乱用されていたりするんですよね(笑)

意味は理解できた方が良いですね

インド人の中には日本語の人称の使い分けについて聞いてくる人もいる

この質問は日本語話者としては気持ちがなんとなく分かる気がしませんか?

私たちも相手によって呼び方を変える文化をもっていますからね

「どんな時にあなた、お前、君を使う?」

この質問をされると少し考えますがなんとなく、答えられますよね

インド人にとってもaapとtumとtuの使い分けは同じような感覚だと思います。

答えるときは「○○な人には○○だよ」というふうに絶対的な定義を勝手に作るのではなく、「だいたい○○の時と△△の時で差をつけるよ」というふうに、「目安がある」ということを伝えることが大切だと思います。

そうでないと相手に混乱を招くばかりです。外国語というのは一度、覚えてそれを批判されたり、覚えていたことと異なるものに出会った時、混乱しやすいです。

英語やアゼルバイジャン語は呼び方(人称)が少ない

英語ではあなたも君もお前もyouですよね

アゼルバイジャン語はどれもSənです

単数の1人称は英語は「I」アゼルバイジャン語は「Mən」

(ちなみにヒンディー語ではすべて「main」ですね)

人称への意識の差は母語の影響もある?!

もう一度、私のアゼルバイジャン人の彼が言ったセリフに戻ります

「インド人のある友達はいつも私に対してお前という」

活字だと伝わりにくいかもしれませんが、日本人の若い男性で彼女と話すときに「私」を使う人はあまりいないですよね(笑)

前々から気になってはいたのですがこの日まで特に言いませんでした。

しかし、ここで伝えました!!!!!!

私:「インド人の友人はきっと自分の母語のように相手に親しみを込めて伝えたいからお前と言ってるんだよ」

彼:「え、でも「あなた」を使えばいいじゃん!乱暴だよ!」

私:「あなたの言語には人称の違いがないからその感覚が分からないのよ! 正直、あなたがいつも「私」というのはすごく変!」

彼:「え?変?どんな感じ?」

私:「…なんというか、、、おかまみたい!(笑)」

彼:「え、おかまって??」

私:「○○○○○○だよ」

彼:「え、、、、、、そうだったのか、、、、、」

私:「(笑)」

こんな気付きが日常生活であるのはまあま面白かったです💦

ふさわしくない人称の使い方をしている人がいたらそっと教えてあげて。

最初はふさわしくない呼び名で呼ばれるとむかついたり、気持ち悪く感じたりするかもしれません。ただ、それは悪気があって言っているわけではない人も多いのです。

むしろ「親しみ」を込めていることもあります。

だからこそ、その人がまた同じ失敗を繰り返さないようにするためにも教えてあげてください。

できれば、私がパートナーにしたように「言いたいことは分かるから」と無視しないであげてください。

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